MANAGER Interview 近藤 真市さん

2022.8.24

プロでの経験を活かし、
選手たちの個性を大切にした
チーム作りを。


岐阜聖徳学園大学硬式野球部監督

近藤 真市さん

[こんどう・しんいち]
愛知県一宮市出身。享栄高校のエースとして、1986年の春夏甲子園に出場。その年のプロ野球ドラフト会議で5球団競合の末、中日球団に入団。デビュー戦ではプロ野球初の初登板ノーヒットノーランを達成。引退後はコーチ、スコアラーなどを歴任。2021年末に中日を退団。2022年2月、本学硬式野球部監督に就任。


反省は残るも、実り多い、

監督就任からの半年間


ー2022年2月に本学の硬式野球部監督に就任されましたが、この半年間は近藤監督にとっていかがでしたか?

2月に就任して、4月の頭には東海地区大学野球春季岐阜リーグがあったので、2ヶ月間で選手の名前を覚え、性格や特徴をつかむなど、やるべきことがたくさんありました。第1戦の岐阜協立大学さんとの試合がターニングポイントで、最終結果は中部学院大学さんと同率の3位でした。コロナで辞退してしまった試合もあり、もったいなかったと反省も残る半年間でした。でも、選手たちはみんな最後まであきらめずに、元気もあって、暗くなることもなくプレーしてくれたので、その精神力がすごいなと思いましたね。

ー本学の硬式野球部の強みというのは、そういった前向きな精神力にあるのでしょうか。

そうですね。練習中も日常生活でも、フレンドリーで明るく楽しく過ごしている印象です。人数が多いので練習時間が満足に取れないこともありますが、その分自主練習をよくやっています。


野球部部員である前に、

大学生として恥じない学生を育てる

ー監督が就任されてから、どのようなチーム作りを心がけていますか?

野球に対しては「守り勝つ野球」を目指しているので、それを実現できればと思っています。でも、それ以上に、私は規則に厳しく、それはレギュラーメンバーでなかったとしても関係ありません。あいさつはしっかりさせますし、遅刻は一切許さない。そうすることで、社会に出た時に通用する人になってもらえればと思っています。


ー教員を目指す学生も多いなか、勉学と野球の両立についてはどのようにお考えですか?

監督に就任した時に、大学からは「野球部の部員である前に大学生であるから、学業を第一優先に」と言われて、それはもっともだと思いました。まずは単位を落とすことなく授業に出て、野球はその次。人気のある大学なので、本学の学生として恥じない学生を育てていかないといけない。だからといって、規則でがんじがらめにするつもりはなく、比較的話しやすいような環境をつくっているつもりです。


自身のプロ経験を活かした指導で、

人としてもチームとしてもより強く

ー次の目標は9月から始まる秋の大会での優勝でしょうか?

秋の大会に関しては岐阜だけでなく、愛知、北陸も含めて1校のみが全日本大学選手権の舞台である神宮球場の土を踏むことができます。この狭き門を勝ち進みたいという気持ちは強いです。4年生にとっては最後の大会なので、春の大会の反省を生かして、なんとかいい思いをさせてあげたいと思います。ある程度選手の性格が見えてきていて、手応えはあります。


ー本学の硬式野球部では何が得られると感じていますか?

学生たちは野球を通じていろんな人と関わる機会がありますが、例えば相手チームを見てどう感じるか、お客さんにどう接するかが大切で、それを社会に出た時にどういう風に生かしていくか考えて欲しいですね。 私自身のプロでの経験談も少しずつ伝えていこうと思っています。



私はプロ野球選手としてデビューした時に、たくさんの記録をつくりました。でも、肩を手術してからは全然ダメで、野球なんかやりたくない、練習に行きたくないと思うこともありました。今のチームにも、そういう状況の選手がいると思います。そういった学生には僕が経験したことを伝えて、何かを感じてもらればと。監督はただ厳しくすればいいというものではないので、一人一人の性格を見ながら、選手の個性を大切に接していきたいですね。


ー最後に応援してくださる保護者や地域の方へ一言お願いします。

試合にはどうしても勝ち負けがついてきますが、それ以上に、岐阜聖徳学園大学の野球部はこういう野球をする、こういう選手がいるんだ、というのを見ていただきたいです。そして、岐阜リーグにもっと注目していただけるようにしていきたい。岐阜聖徳学園大学と対戦するのは嫌だと思ってもらえるくらいに、強いチーム作りをしていきたいと思っています!応援をよろしくお願いします。


【関連動画】

硬式野球部 近藤真市監督就任記者会見|岐阜聖徳学園大学

人として成長してほしい|新生・硬式野球部|岐阜聖徳学園大学


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