看護学部|武井 友香|岐阜県公立学校教員(養護教諭)

2020.12.25

岐阜聖徳学園大学・短期大学部の学生は、どのように大学を選び、どんな進路を見つけ、夢を実現させたのでしょうか。 大学生活とは切り離せない「就職のこと」について、内定者や合格者たちが語ってくれました。 今回は、岐阜県教員採用選考試験(養護教諭)に合格した看護学部 武井 友香 さん(岐阜県立岐山高等学校 出身)が話をしてくれました。


Q.在学中にもっとも頑張ったことは何ですか。

私が最も頑張ったのは、看護学と教育学の両立です。私は看護師資格を持った養護教諭を目指してこの大学に入学しました。最初は、看護と教育は別物と考えていた私ですが、学習するにつれ、双方の共通点やそれぞれに活かすことのできる部分を多く見つけました。例えば、看護の実習で行った退院指導です。看護の側面から言えば、退院後の生活のための説明を細かく行うことが目的でした。しかし、より分かりやすく実践してもらうためには視覚教材を使うこと、実際に実践しているのを見せて行うことが教育的側面から必要だと気づきました。このように、これらを融合させて学習し実践していくことはとても楽しく、将来に活かせる学びになりました。両方を学ぶことができたことから、何事も無駄と思わずお互いにいかせる部分を見つけて学び続けることのできる力を身につけることができました。

Q.学部学科の印象的な学びを教えてください。

看護学部での印象的な学びは、多職種連携についての授業をとおして得たものです。看護学部では、看護職の専門性や独自性だけではなく、関わる他の職種について理解することができる機会が多くあります。自分の職種だけでなく、他の職種について理解することは、将来職場で働く時にひとりよがりにならず、お互いを尊重しあうことで円滑な支援の提供に繋がると考えます。教育でも同じことが言えると考えています。教育現場では教職員との連携だけが必要というわけではありません。保護者や医療機関、関係機関との連携も必要です。そこで、相手の職種の特徴を理解しておくことで、頼ることができ、支え合うことができます。対象者に対して最善の支援や教育を行うため、ひとつのチームとして、多職種で連携していくことは重要だと学ぶことができました。この点をいち早く大学で学び、感じることができたので、自分自身、仲間と共に成長できたと考えます。

Q.大学の就職サポートではどのようなものを利用しましたか。

利用したサポートといえるのは明らかではありません。就職課と繋がっている課の方に面接練習を繰り返し見ていただきました。 教員採用試験に向けての面接練習に向けての練習、対策方法、添削など、様々な面からお世話になり、どのように面接の受け答えをすればよいのか、なにを準備してどのような態度で挑むべきなのかについて一から教えていただけたことで、自分の中でのブレない芯を見つけることができました。

Q.志望業界や職種が定まったのはいつ頃ですか。

私は、高校の時に、養護教諭になりたいと強く思いました。それは、高校の養護の先生の影響があったからです。私が高校で体育祭の応援団長を経験した際、その荷の重さにつぶされそうになっていたのを助けてくださったのが養護の先生でした。怪我をして偶然保健室に行った時、私が元気がないのに気づいてくださったのか、私の背中にそっと手を当て、何も言わずともただただ頷き、話を聞いてくださいました。その時の私は、自分でも気づかないくらい全部を抱え込んでいたようで、まるで「1人じゃない、大丈夫だよ」と言ってくださるような関わり方に、とても心が温かくなり、前に進むことができました。 この経験から、今度は私が温かい手で、子どもの心身の健康や成長を支えていきたい、そして背中を押せる関わり方をしていきたいと思い、養護教諭を志望しました。

Q.ご自分の強みはどんな点ですか。それは合格にどのようにつながっていますか。

私には、絶対に諦めない強い心があります。私は大学でよさこいサークルに所属していました。よさこいサークルでは、夏に行われる大きな大会に向けて、夏休みは毎日練習がありました。その中でも特に、4曲続けて走り、踊り続けなければならない部門がありました。そこでは、3曲目あたりから息が苦しく、笑顔で踊ることが難しくなっていました。しかし、周りの仲間たちの頑張る姿を見て、目の前のお客さんを楽しませよう、自分も必死になって踊って笑おうと思えるようになりました。そして、最後まで諦めることなく、全力で踊り続けることができました。このサークル活動を通して、自主練習を重ね、向上し続ける一方、仲間の励ましの力は大きかったと感じています。仲間の頑張りや笑顔が近くにあるからこそ頑張れることは多々あると思います。その絆を大切していくことを胸に、諦めない心をもって、これからも頑張っていきたいと思います。

Q.社会人になってからの夢や目標はなんですか。

私の夢は、保健室を再出発できる場所にすることです。そのために、私は低反発クッションのような養護教諭になりたいと考えています。それは、低反発クッションがそれぞれの形に合わせて体を受け止めてくれるように、子ども一人一人の個性に応じた対応ができるよう、しっかりと子どもを見つめ、理解していくことを心がけていきます。また、クッションがまた元の形に戻るように、自分が潰れてしまわないような強い心を持つこと、そしてそっと背中を押せるような関わりをしていきます。背中を押せるような関わりについては、不安や悩みを聞くだけでなく、そこからまた再出発するためにはどのような支援、関わり、連携を行えばよいのかをよく考え、その子にあった応援や見守りを行っていくことが重要だと考えます。日頃から信頼関係を築くために子どもや教職員、関係機関と良好な関係を保ち、その都度連携して子どもを支えていきます。

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